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『恋愛小説 2』目次

『恋愛小説 2』目次

2026年10月2日 00:00

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『恋愛小説2』は1990年9月に角川文庫から刊行されました。『ティラミスとエスプレッソ』は「野性時代」1990年8月号、『いつもの彼女、別な彼』は「野性時代」1990年10月号、『楽園よりも不思議』は「野性時代」1990年9月号にそれぞれ掲載されました(他は初出調査中)。

「彼が見る夢と彼女が追う夢との、当然のくいちがい、そしてそのくいちがいへの対処のしかたが、おそらくはストーリーとなっていくのだろう。彼の夢がかたちづくる立体と、彼女の夢の立体との、ありかたの相違は、たしかに物語の骨子ではあるけれど、テーマなどではなく、あくまでも趣向だ。関係のありかたをめぐる、こんな趣向、あんな趣向が、それぞれの短いストーリーになっていく。(中略)書いている当人である僕にとって、もっとも興味があるのは、登場する女性たちが使う言葉だ。女性の使う、強いようで優しい、優しいようで強い言葉は、彼女の口から出て相手の耳に届いていく。相手にむけて語る言葉という、独特な立体世界は、どのような状況で、もっとも有効に言葉として成立するのだろうか。日本語が持つ基本的な性格が、かなりの部分、物語の内容や方向を決定してくる。文字で書かれた日本語は、きわめて視覚的だ。そして、語るときの日本語、特に女性が語るときの日本語は、室内の言葉として洗練されている。部屋のなかで、多少ともひそやかに、ふたりのあいだで使用されるとき、日本語は魅力と強さを発揮する。日本語は、男女の室内劇に適している。物語の進展と直接には関わりあわないような、とりとめのない会話も、日本語は得意としている。とりたてて用も目的もなく、言いきってしまうなら無駄とも言える、それでいてどこか楽しい、言葉を使った遊びのやりとりも、日本語で室内劇を書くときには、たいへん重要だと僕は思う」(「消えた彼女たちを悼みつつ」より)

美術館で過ごした時間

ティラミスとエスプレッソ

いつもの彼女、別な彼

楽園よりも不思議

三重奏の主題

消えた彼女たちを悼みつつ ※1

※1 「消えた彼女たちを悼みつつ」は未公開です。