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評論・エッセイ

チャーリーが作ってルーシーが食べる

 アメリカ各地の新聞に連載されていたチャールズ・シュルツの『ピーナッツ』は、一九五三年のある日、横にならんだ四コマのなかに、チャーリーとルーシーのふたりがいた。コマのなかにあらわれたルーシーは、ブレッド・アンド・バター・サンドイッチを作ってちょうだい、とチャーリーに言った。
 ブレッド・アンド・バター・サンドイッチは、冗談としてかなり面白い。状況とタイミングを誤らなければ、秀逸なギャグにもなり得るはずだ。ブレッド・アンド・バター・サンドイッチねえ、と僕はいまひとりで感心している。これはなかなか思いつかない。ありそうでない…

底本:『白いプラスティックのフォーク──食は自分を作ったか』NHK出版 2005年

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