VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

特 集

未ログイン時には閲覧時間制限がございます。ご了承ください。

『さっきまで優しかった人』目次

『さっきまで優しかった人』目次

2026年6月12日 00:00

このエントリーをはてなブックマークに追加

このページは『さっきまで優しかった人』の目次ページです。

『さっきまで優しかった人』は1985年6月に新潮社から刊行されました。その後、1988年8月に同社から文庫化されました。

唖然とする展開、といってもいいかもしれない。
しかも2度。この短さの中で2度、唖然とできる。
舞台設定が、サスペンスの効果を高めている。
ここで「本気だ」と言われているセリフは言葉通りに受け止めるべきであり、それを怖ろしいと思うかあるいは微笑ましいと思うことだって、読者の自由である。
もしかするとこれは新手のSMプレイかもしれない。
そう読むのもまた自由である。
(『さっきまで優しかった人』)

女性と男性は常に1対1の対等の関係にある。
しかしながらそれはAとB、CとDといった固定されたものでなく、AはBと親密、AはCとも親密、そのうえBとCもまた面談し、親しく交際するのだからそうすることがすなわち個人でありその人がまさにその人であることなのだ、と多くの片岡作品同様、この短篇もそう告げている。
その関係の交錯に不意に挿入される涙、カメラが捉えるか捉えないか微妙なその指、それを読むのが小説を読む、ということかもしれない。
(『右の頬に触れる指先』)

恋物語のたどる道

さっきまで優しかった人

一等星の見える窓

きみはただ淋しいだけ

右の頬に触れる指先

ムーンライト・セレナーデ