『世界地図の歩き方』分かれ道
◆著者紹介
佐藤秀明(さとうひであき)
写真家。日本写真家協会会員。
1943年、新潟県三条燕市生まれ。日本大学芸術学部卒業。1967年ニューヨークへの旅を振り出しに世界を旅し、雑誌グラフ紙を中心に作品を発表。主な写真集:『ガクの冒険』『地球極限の町』『海まで100マイル』『世界貿易センター』『グラウンド・ゼロ』『ユーコン』『ノースショア 1970~1980』『雨のくに』『多摩川』『川物語』『伝説のハワイ』『秘境マルケサス諸島』
『LONESOME COWBOY』。他多数。
◆推薦文
片岡義男
体を張る――読む人は幸せだ
写真家の佐藤秀明さんとのつきあいは四十五年になる。僕にとっては写真のお師匠さんであることを越えて、人生全般にかかわるガイディング・ライトだ。暗い夜道を照らしてくれる導きの光だ。その光は、写真を撮るために、世界じゅうを旅している。旅をするとは、体を張ることだ。友人たちをまじえた夕食の席でのふとした隙間のような時間に、世界のとんでもないところで体験したことを佐藤節としか言いようのない語り口で、ひとくさり語って聞かせてくれる。これがどれもみな、素晴らしく面白い。僕はすべての話を覚えているが、僕ひとりだけのものにしてそのまま、というのはひどく残念だ。佐藤さんは文章も書く。どの話をも、いま一度、文章にしたらどうか、その文章に写真を添えて、ボイジャーのサイトで連載してはどうか。このアイディアに佐藤さんは賛成した。だからいま、この連載がある。読む人は幸せだ。
◆ 最新刊(2024/07/26公開)
第59回『分かれ道』
私達が、南太平洋の美しい景観の島で過ごしてしまったら、さぞ日本に帰るのが辛くなりそうだ。親の身になれば、子供が北極圏で住むと聞かされたら大丈夫なのかと不安になるだろう。人生には、いろいろな分かれ道がある。今回はそんなお話を紹介する。→この作品を読む
◆ お知らせ
「世界地図の歩き方」は不定期更新です。
◆ 過去の連載
- 第58回『ビジョンクエスト(試練の旅)』
- 第57回『エルシーズ』
- 第56回『焚き火の喜び』
- 第55回『ちびっ子戦争の最前線』
- 第54回『憧れのタヒチ』
- 第53回『タベルナとギリシャ人のホスピタリティー』
- 第52回『74丁目のアパート』
- 第51回『モンゴルの花』
- 第50回『サンクトペテルブルクで見たロシア人気質』
- 第49回『待ち合わせは橋の下』
- 第48回『ピジャミニとの旅』
- 第47回『夢の島 バサースト島』
- 第46回『旅行好きなドイツ人』
- 第45回『天ぷら職人と荒野の人生』
- 第44回『ユーコンのカヌー旅』
- 第43回『犬のヤキモチ』
- 第42回『戦火のトランジットルーム』
- 第41回『歩行者天国のセントラルパーク』
- 第40回『ハワイの大波に挑む』
- 第39回『ミステリアスな山 ロライマ山』
- 第38回『北極 北西航路探検』
- 第37回『ニューヨークのハーレム、パトカー同乗記』
- 第36回『ハプニング』
- 第35回『楽園考古学』
- 第34回『イヌイットの村 滞在記』
- 第33回『世界貿易センタービル』
- 第32回『銃器製造の村 ダラ』
- 第31回『食べることができなかったコウモリ料理』
- 第30回『ピトケアン島』
- 第29回『肥後の赤玉』
- 第28回『悲劇のホッキョククジラ』
- 第27回『モンバサ・ナイロビ夜行列車の旅』
- 第26回『シートンの動物記を辿って』
- 第25回『テレジアさんの人生』
- 第24回『差別される旅』
- 第23回『ウルリヤンナの墓』
- 第22回『マイナス60度のキャンプ』
- 第21回『酒に溺れたアムシ』
- 第20回『賑やかな北極点 2』
- 第19回『賑やかな北極点 1』
- 第18回『夢のポンペイ島』
- 第17回『アラスカに住む理由』
- 第16回『アラスカ・ハイウェイのバックパッカー』
- 第15回『笑う豚』
- 第14回『白熊の山』
- 第13回『恋する北極のキャシーさん』
- 第12回『キリマンジャロ』
- 第11回『イカ・マドロス』
- 第10回『高山病のエベレスト街道』
- 第9回『世界最長寿の樹、メッセラ』
- 第8回『マルケサスとハーマン・メルビル』
- 第7回『マルケサスに没したゴーギャン』
- 第6回『アザラシの食べ方』
- 第5回『サバンナでマサイの戦士に出会ったら』
- 第4回『中国奥地紀行』
- 第3回『糞をめぐる戦い』
- 第2回『アビジャン列車の旅』
- 第1回『賄賂の渡し方』
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