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評論・エッセイ

『映画の中の昭和30年代』 まえがき

2007年に草思社から発刊された『映画の中の昭和30年代ー成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活』は、片岡義男が成瀬巳喜男監督の昭和二十六年から三十五年にかけて製作された映画から十六本を選び、それぞれの作品をじっくりと見た、その記録だ。その「まえがき」では、その十六本を選んだ基準や、それらの作品を集中して見ることによって何を期待したのか、そして、そこから片岡義男も存在していた、1950年代の東京に再会できるのではないかといったことが書かれている。それぞれの作品ごとにテーマを設けて論じられているけれど、その全ては成瀬巳喜男監督が描いたフィクシ…

底本:『映画の中の昭和30年代──成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活』草思社 二〇〇七年

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