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評論・エッセイ

一九六〇年、青年と拳銃 『拳銃無頼帖三 不敵に笑う男』

映画『拳銃無頼帖』シリーズを詳細に論じる連作評論の三作目は、『不敵に笑う男』。青年の空虚と孤独を描く観念劇だった前二作に比べ、リアリティに比重を置いたこの映画を通して、片岡義男は1960年という時代における犯罪組織の在り方を見ています。虚構性を薄くしたことで映画自体も奥行きを失った、この作品に対して、どうあれば良かったのかを具体的に語る後半は圧巻です。

初出:『一九六〇年、青年と拳銃』毎日新聞社 二〇〇八年
底本:『一九六〇年、青年と拳銃』毎日新聞社 二〇〇八年

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