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評論・エッセイ

彼女が演じた役──原節子の戦後主演作を見て考える 第三部

女優、原節子を通して、戦後の女性の描かれ方と、公的イメージに抗う意思を持った肉体としての女優像を考察した長編映画評論の最終章は、『東京暮色』と『秋日和』を題材にした、エピローグ的な内容になっています。結論として置かれた、戦後の主演作十一本を見た片岡義男による「記憶にとどめておきたい原節子」の出演シーンを確かめるためにも、紀子三部作を見返したくなる見事な女優論です。

『彼女が演じた役——原節子の戦後主演作を見て考える』早川書房 一九九四年所収/ハヤカワ文庫 一九九八年所収
底本:中公文庫 二〇一一年

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