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評論・エッセイ

彼女が演じた役──原節子の戦後主演作を見て考える 第二部

長編映画評論『彼女が演じた役 原節子の主演作を見て考える』の第二部は、小津安二郎監督の『晩春』『麦秋』『東京物語』の、片岡義男言うところの「紀子三部作」について、監督の演出と原節子の演技、更には衣装やロケーションに至るまで、徹底的に考察しています。感想や印象批評ではなく、映画の画面の中にあるものだけを材料に、小津安二郎の目論見と、それに原節子がどう応えているのかを検証する筆致は圧巻です。

『彼女が演じた役——原節子の戦後主演作を見て考える』早川書房 一九九四年所収/ハヤカワ文庫 一九九八年所収
底本:中公文庫 二〇一一年

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