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評論・エッセイ

彼女、という人の物語──ここではない場所、これではないもの

「記憶の中の物語」で語られた「紅茶の効能」についてのエピソードは、ここで物語となって提示されます。そこから、「彼女」という個人についてのエピソードが、短編小説や対話として描かれていきます。それは、自然と進歩との狭間に人間を置く装置としてのオートバイによる、移動と記憶についてのエピソード集。『永遠の緑色』という本は、地球から「彼女」へとフォーカスを絞る形で完結します。

底本:『永遠の緑色』岩波書店(自然人のための本箱) 一九九〇年

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