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評論・エッセイ

「状況」はかならず袋小路になる

二〇〇三年十二月三日(*日付については、「まえがき」参照)

 十一月二十六日に開催された、参議院予算委員会での首相の言葉を、新聞から拾ってみる。論議の対象となった、イラクへの自衛隊の派遣をめぐる問題に関しての、首相の発言だ。
「イラクにテロリストがいるから日本はなにも出来ないとは考えない」
「完全に安全な時になったら出かけていきますということで、国際社会での日本の責任が果たせるのか」
「私は年内に派遣するとかしないとか、言っていない。派遣する時期にはこだわっていない」
底本:『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』NHK出版 二〇〇四年

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