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評論・エッセイ

作家のすべて教えます この猿は字を書くしワープロも使う

僕は自分の字が嫌いだ。その理由は、要するにへただからだ。自己が外に向けて表現されたかたちの一例である僕の書く字の、なんとへたなことか。いわゆるうまい字を書きたいとは思わないが、もうすこしなんとかならないものかと、仕事として原稿を書き始めた二十一歳の夏から現在まで、ずっと僕は思って来た。

『月刊オーパス』一九九四年十一月号

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