僕はバラッドに徹しよう 5 タイム・スリップ喫茶店への道
商店街に入る手前の、ちょっとはずれた場所に、喫茶店があった。やや昔ふうの、店構えそれじたいがタイム・スリップであるような、しかし小綺麗に整えた、地元の喫茶店だ。僕はその店に入った。「いらっしゃいませ」と言った中年の女性はカウンターのなかにいた。おや、と僕は思った。
『一個人』二〇〇一年十月号
前の作品へ
次の作品へ
商店街に入る手前の、ちょっとはずれた場所に、喫茶店があった。やや昔ふうの、店構えそれじたいがタイム・スリップであるような、しかし小綺麗に整えた、地元の喫茶店だ。僕はその店に入った。「いらっしゃいませ」と言った中年の女性はカウンターのなかにいた。おや、と僕は思った。
『一個人』二〇〇一年十月号
前の作品へ
次の作品へ