VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

アーバン・カウボーイとすれ違った男 誕生プレゼント

東京駅の八重洲口側を歩いていたら、彼女にばったり会った。へんなきたない鈴が天井からさがっているあたりで、彼女と立ち話をした。忙しく仕事をしていて、来週は神戸へ出張しなくてはならず、いまから新幹線の切符を買いにいくところだと、彼女は言った。――「いいことを思いついた。ぼくのも、買っておいてくれ」

『GORO』一九八二年四月二十二日号

このエントリーをはてなブックマークに追加