アーバン・カウボーイとすれ違った男 初出勤の朝
個人的な記憶のなかに、「まるで昨日のようにはっきり思い出すこと」があるかどうか、さきほどすこしさがしてみた。ひとつ、みつかった。そのことについて、書いてみよう。十数年前の四月一日、ぼくは、新入社員として会社に出社すべく、朝の七時ごろ、自宅を出た。非常に眠かった。なぜあんなに眠かったのだろう。
『GORO』一九八一年六月二十五日号
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個人的な記憶のなかに、「まるで昨日のようにはっきり思い出すこと」があるかどうか、さきほどすこしさがしてみた。ひとつ、みつかった。そのことについて、書いてみよう。十数年前の四月一日、ぼくは、新入社員として会社に出社すべく、朝の七時ごろ、自宅を出た。非常に眠かった。なぜあんなに眠かったのだろう。
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