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評論・エッセイ

日付、という不吉なもの

日付は不吉だ。ただ単にひとつの日付でしかなくても、それには意味があり過ぎるからだ。あるいは、ただ単なるひとつの日付ではあっても、そこに読み取ることの出来る意味は、無限に近くたくさんあるからだ。僕はあるとき、雑誌の広告ページに使われていた日付を写真に撮った。もともと不吉な日付がもっと不吉になるように。

底本:『昼月の幸福──エッセイ41篇に写真を添えて』晶文社 一九九五年

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