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評論・エッセイ

横置きの東京 高円寺南三丁目の残暑

東京の子供はごく狭いエリアを自分の場所にして育つ、という傾向を明らかに持っている。少なくともかつてはそうだった。僕もその例にもれず、東京のなかにいまだに未踏の秘境を広くたくさん持っている。高円寺はそのひとつだ。生まれて初めて足を踏み入れた残暑の高円寺で、未踏の秘境を僕は充分に写真機で楽しんだ。

底本:『日本カメラ』二〇〇四年十一月号

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