横置きの東京 滝野川で路地を歩く
写真機を持ってさまよい歩く僕にとって、たいへん面白い住宅地と、面白くもなんともない住宅地の2種類が、東京にはあるようだ。この場合の面白いとは、素晴らしい被写体に数多く出会うことが出来る、というほどの意味だ。面白くない住宅地には、人が手をかけることをとおして、そこに留められた時間の蓄積が全くないのだ。
底本:『日本カメラ』二〇〇四年六月号
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写真機を持ってさまよい歩く僕にとって、たいへん面白い住宅地と、面白くもなんともない住宅地の2種類が、東京にはあるようだ。この場合の面白いとは、素晴らしい被写体に数多く出会うことが出来る、というほどの意味だ。面白くない住宅地には、人が手をかけることをとおして、そこに留められた時間の蓄積が全くないのだ。
底本:『日本カメラ』二〇〇四年六月号
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