横置きの東京 東京のたしか椎名町の塩焼
写真機を持って歩きながら、僕はいろんな光景を見る。そのなかからピンポイントでひとつずつ、被写体を見つけては、それらを僕は写真に撮る。フィルムを現像してみると、現実どおりに撮れている。こうした一連の行為全体にかぶさるうれしい気持ちは、しかし、この写真にはあらわれていない。そしてそのことも、うれしい。
底本:『日本カメラ』二〇〇四年五月号
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写真機を持って歩きながら、僕はいろんな光景を見る。そのなかからピンポイントでひとつずつ、被写体を見つけては、それらを僕は写真に撮る。フィルムを現像してみると、現実どおりに撮れている。こうした一連の行為全体にかぶさるうれしい気持ちは、しかし、この写真にはあらわれていない。そしてそのことも、うれしい。
底本:『日本カメラ』二〇〇四年五月号
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