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評論・エッセイ

記憶を撮る 5 心の底に眠る小さな謎

かなり広い敷地のなかにある、邸宅と言っていい大きな家の、道から玄関へとつながるアプローチのような部分。この景色を自分がいつ写真に撮ったのか、正確には記憶していない。だが、この景色に僕の胸は奇妙に騒ぐ。重なり合ういくつもの謎の、微妙なニュアンスのなかに、経過した時間が潜んでいる。

底本:『日本カメラ』二〇〇六年五月号

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