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評論・エッセイ

記憶を撮る 3 過去の記憶をいま作る

昭和30年代を僕は記憶していない。しかし、ごく小さなディテールなら、まめに歩いていればときたま出会うことが出来る。たとえば偶然に見つけたひとつの窓。僕は写真に撮ることによって、この窓を体験する。さらに文章を添えて記憶する。ひとつの窓という現物を頼りに、いま、僕は自分のなかに記憶を作ろうとしている。

底本:『日本カメラ』二〇〇六年三月号

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