VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

風と光と波のなかで、チューブ・ライダーが伝説をつくる

島に近づいてきた波は、浅瀬の珊瑚礁に乗りあげ行き場を失う。波は内部のエネルギーのありったけをひきつれて高く盛りあがる。パイプラインと呼ばれるチューブ状に崩れる強力な波だ。その波の斜面をジグザグに進み、波の頂上めがけて昇っていくサーファーがいる。チューブ・ライダーだ。

底本:『サーフシティ・ロマンス』晶文社 一九七八年
初出:〈オールジャパン・サーフィン・チャンピオンシップ〉プログラム 一九七七年九月、『キネマ旬報』一九七七年七月下旬号

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