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評論・エッセイ

3月31日 フィクション2

春の週末の金曜日、ぼくと彼女は遅い時間に会う約束をしていた。だが、彼女は出張で博多へ行かねばならなくなった。東京駅へ向かう前にコーヒーを一緒に飲みましょう、と連絡があり、とり急ぎこうして彼女とさしむかいでいる。エスプレッソ1杯を飲み終わり、彼女と別れたぼくは……。

底本:『すでに遥か彼方かなた』角川文庫 一九八五年

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