フレッド・マーセリーノの、斜めの線が作る不安な絵のなかへ
フレッド・マーセリーノは、ハードカヴァーの本やペーパーバックの表紙を描いている、アメリカの画家だ。斜めの線を多用することでひと目で彼だとわかる特徴的な絵を描く。斜めの線は、自分の現状に関する、総体的で根本的な疎外感や懐疑の気持ちの積み重ねなのだと片岡義男は語る。
底本:片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』太田出版 一九九五年
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フレッド・マーセリーノは、ハードカヴァーの本やペーパーバックの表紙を描いている、アメリカの画家だ。斜めの線を多用することでひと目で彼だとわかる特徴的な絵を描く。斜めの線は、自分の現状に関する、総体的で根本的な疎外感や懐疑の気持ちの積み重ねなのだと片岡義男は語る。
底本:片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』太田出版 一九九五年
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