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評論・エッセイ

江戸から円高まで──日本という試み

日本では、すでに徳川時代に、政治と経済を完全にカヴァーする高度な社会管理システムが存在していた。だからこそ、西欧の自由や民主といった理念を回避し、技術だけを取り入れることができた。それゆえ資本主義は、制約なしの、おそろしいまでに純粋なかたちで日本に導入され、戦後まで持続することになったのである。

底本:『日本語の外へ』角川文庫 二〇〇三年
『日本語の外へ』筑摩書房 一九九七年

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