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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

懐かしいネガティヴ・ステレオタイプ

経済記者サルマンは、アメリカの会社で働く日本人の中年男性社員に、取材の過程で次のような質問をした。「私をこれまで以上に好くために、これまで以上の努力をあなたは将来においてしてくれますか」。それに対する答えは、「私が私のままでいられるなら、そのかぎりにおいて」という、じつに不思議なものだった。

底本:『日本語の外へ』角川文庫 二〇〇三年
『日本語の外へ』筑摩書房 一九九七年

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