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評論・エッセイ

現状は好転していかない

1992年アメリカ大統領選挙の得票率は何十年ぶりという高率だった。多くの人たちが現状に反対だったからだ。変化を、と大衆は声高く求めた。しかし現状は好転していかない。問題の解決はとうてい不可能なのだ。それゆえ大統領は選挙運動中の公約を修正したり削除したりしなければならなくなる。

底本:『日本語の外へ』角川文庫 二〇〇三年
『日本語の外へ』筑摩書房 一九九七年

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