ブルース・ブラウンは、ハワイでサーフ・バム（サーフ狂）としての日々を楽しみつつ、サーフィンを8ミリの映画フィルムにおさめる研究をつみかさねていた。しかし両親に大学へ行けと言われ、本土にひきあげるものの第一学期目に早くもドロップ・アウト。その後かれは、実際にサーフィン映画の撮影に取りかかることになる。

底本：片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版　一九九五年
初出：『宝島』一九七六年九月号（掲載時の題名：サーフシティからの航空便　第７便　「サーフィン映画はこんなふうにして作るんだ」）
『サーフシティ・ロマンス』晶文社　一九七八年所収