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評論・エッセイ

限りなき夏の始まり、一九七〇年代の東京

サーフィン映画のシーズンがもう始まっている。入場料1000円くらいで普通は1本、特別サービスのときには2本立てが観られる。サーフィン映画をまだ一度も観たことのない人も行くといい。上映される映画のできばえには当たりはずれがあるけれど、いいのにめぐりあったら、大いに満足できる。それがサーフィン映画の世界だ。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 一九九五年
初出:『宝島』一九七六年八月号(掲載時の題名:サーフシティからの航空便 第6便 「限りなき夏のはじまり」)
『サーフシティ・ロマンス』晶文社 一九七八年所収

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