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評論・エッセイ

はぐれ鳥のプロローグは、エロール・フリンの海賊映画だ

「故郷」を失ったぼくは、大都会のまんなかに住んでいる。その大都会の一角をいま自分の「故郷」だと呼べるほどに、愛着を持っている。では、住めば都であるその都の一角が、ほんとうに自分にとってしっくりきているかというと、そんなことは断じてないのは、面白いことだと思う。

底本:『町からはじめて、旅へ』晶文社 二〇一五年改版(一九七六年初版)
初出:『コンサートガイド』一九七五年四月号

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