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書評

球場の書店に寄る 11 the only game in town

1840年代のアメリカには、各地にアマチュアたちの野球チームがたくさんあった。アメリカの歴史の進展と重なってそこに起きた最も大きな変化は、プロの選手たちによる商業野球の登場とその急速な拡大、そして国を挙げての熱狂とも言うべき支持だった。ベンジャミン・レイダー『ベースボール アメリカのゲームの歴史』(2002)は、歴史という核心や神髄へと、読む人を誘い込んで離さない。アメリカとその野球について、重要なことはすべてこの一冊で隅々まで理解出来る素晴らしい出来ばえだ。

底本:『ミステリマガジン』二〇〇四年十一月号

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