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書評

球場の書店に寄る 4 ディマジオと1941年の夏

マイケル・シーデルの『ストリーク ジョー・ディマジオと1941年の夏』(1988)は、アメリカ、そしてその野球に興味のある人にとっては必読を越えた必須の一冊だ。1941年5月15日からの2ヶ月間、ヤンキーズは56試合をこなし、4番打者ジョー・ディマジオは全試合で安打を放った。この年の夏はアメリカにとって一大転換点となった時期とも重なる。ディマジオの56試合安打を時間順に追いながら、この時期のアメリカ全体をも記念叙述のように物語ろうという試みが、この作品だ。この時代を知らないまま、そこからのアメリカを人は如何にして知ればいいのか。

底本:『ミステリマガジン』二〇〇四年四月号

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