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小説

撮られた人の行方 6 ひとつの夢といくつもの影

二十年前に撮られた、当時の同世代の女性のヌード写真への共感

 連作「撮られた人の行方」の中でノンフィクション作家である高倉健二が書こうとしている本は、「同時代的共感」論から始まり、二十年前に撮られた、当時の同世代の女性のヌード写真への共感と、撮られた人の現在という興味に繋がる様々な出会いを経て、少しづつ具体的になって行きます。その方向を「性的な文脈の中で使用される写真」についての話へと絞った高倉は、古いヌード雑誌を二百冊購入し、そこから選び出したひとりの女性を取材対象に決めて具体的に動き出し、その間にも、女性の部屋の写真を撮り続ける写真家に出会うのです。

底本:『MEN’S EX』一九九四年十月号

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