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小説

撮られた人の行方 8 彼女の人生の分岐点

この長い物語もひとつの分岐点を迎えるのです。

「撮られた人の行方」8回目は、前回、ノンフィクション作家の高倉健二が、ヌード雑誌編集者の杉本に紹介された写真家テディ藤沢に会いに行くところから始まります。藤沢は、何故高倉が二十年前の高村ルミ子の写真に対して「同時代的な共感」を得たのかについて分析し、藤沢独自のヌード雑誌に於ける女性のヌード写真が男性を惹きつける理由を明らかにします。その後、高倉は第三回『美人秘書とボディビル』に登場した作家の村崎久美子と会い、不思議な相談を持ち掛けられます。そこから、この長い物語もひとつの分岐点を迎えるのです。

底本:『MEN’S EX』一九九四年十二月号

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