VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

小説

そうだ、それから、マヨネーズ

「かなわない」女性たちの物語です。

 作家の杉浦光太郎はカメラマンの大村祐介とこだま号で半島の西側にある海辺の小さな町の喫茶店へ取材に向かいます。高校時代の同級生でもある二人は、車中、ビールとマカデミアナッツを楽しみながら、お互いの近況と恋愛事情を話します。取材先の喫茶店に勤める元女優のウェイトレスは、杉浦の幼馴染で大村とも旧知の仲。喫茶店で彼女を取材しながら、二人は彼女に、そして、自分たちの別れてしまった恋人たちに「かなわないな」という印象を持ちます。そんな「かなわない」女性たちの物語です。

底本:『恋愛は小説か』文藝春秋 二〇一二年
初出:「文學界」二〇一一年十一月号

このエントリーをはてなブックマークに追加