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小説

真夜中のセロリの茎[2013 version]

仲が良い同級生同士ならではの、気楽な会話とプロの作家としての考察が緩やかに交じる夜のスケッチです。

 コミックス作家の高瀬晴彦、作家の野崎慎二、学習塾の先生の木村百合子は、現在、二十八歳で高校の同級生です。原稿を渡しに来た高瀬は、その出版社のロビーで偶然通りかかった百合子と久しぶりに再開、当時から一緒にいて、今も原作者と漫画家として高瀬と付き合いのある野崎を誘い、三人で下北沢の居酒屋で三時間、飲んだ帰り道、歩いて帰るという百合子に誘われて、彼女の家に寄る事になります。酔い潰れた百合子を中心に、仲が良い同級生同士ならではの、気楽な会話とプロの作家としての考察が緩やかに交じる夜のスケッチです。

底本:『真夜中のセロリの茎』左右社 二〇一三年
初出:『In The City』vol.3 二〇一一年八月

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