バスの座席へのセレナーデ
バスに乗ることで終わる2種類の短編小説の終わらせ方についての物語。なにげなく訪れた神保町の古書店らしくない古書店で、四十二歳の作家、伊達明彦はそこの店主に「お久しぶりです」と挨拶されます。
バスに乗ることで終わる2種類の短編小説の終わらせ方についての物語。なにげなく訪れた神保町の古書店らしくない古書店で、四十二歳の作家、伊達明彦はそこの店主に「お久しぶりです」と挨拶されます。彼女は十五年前に伊達がインタビューしたストリッパーの北原玲美でした。店が終わった後で彼女と会うことになった伊達は、まだ作家になる前の自分と、古書店主になる前の玲美との出会いを思い出します。久しぶりに会った彼女との帰り道のバスの座席の感触が思い起こさせた記憶は、どちらも短編小説の終わらせ方として良かったのでしょうか。
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