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小説

と、彼女は言った

路地の多い町の飲み屋街の奥にある洒落たバーに、男がひとりやってきます。彼は、カウンターの中の女性に話しかけますが、その会話は微妙にちぐはぐです。

路地の多い町の飲み屋街の奥にある洒落たバーに、男がひとりやってきます。彼は、カウンターの中の女性に話しかけますが、その会話は微妙にちぐはぐです。悦子という彼女に彼は何度も裕子と話しかけながら、黒糖の25度のラムを飲んでいます。その後、もう一度、その店に行った男は、そこにいた美和子という女性のアパートに行き、店についての話をします。何故、その店に行ったのか、裕子とは誰なのか、そこには一冊の短編集の存在があり、美和子は、その短編集を古本屋で買って読みます。地の文で一度だけ「と彼女は言った」という文章を使う、その技も堪能してください。

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