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小説

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「ここにあるこの詩集のようなもの」

詩集、と呼んで差し支えないだろう。
タイトルがあり、ページの一番下まではいかないセンテンスが
行分けにして何行か続いていく。
そういうカタマリが、60個ある。
そこにあるのは風、雪、海、月、雨、プール、稲妻、落葉、小鳥……、
季節の移ろいを感じさせる言葉の中に
何度も「香り」が出てくる。そして「別れ」も。
興味深いのは、「あとがき」で、
作家が「詩」というもの、そして「言葉」というものを
どのように考えているか、その片鱗に触れる…

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