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わたしの片岡義男

No.11|堀部篤史「切るとせっかくのフレイヴァーが台無しになる」

【リーダビリティより大切なもの】
「アメリカ各地の新聞に連載されていたチャールズ・シュルツの『ピーナッツ』は、1953年のある日、横にならんだ4コマのなかに、チャーリーとルーシーの二人がいた。コマのなかにあらわれたルーシーは、ブレッド・アンド・バターサンドイッチを作ってちょうだい、とチャーリーに言った。」

 僕の大好きな、食をめぐるエッセイ集『白いプラスティックのフォーク』の冒頭に収められた「チャーリーが作ってルーシーが食べる」という見開き2ページに収まる短文で、この書き出しだけでもこれまで…

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