No.5|小池昌代「未完の詩」
【読まれてこそ詩になる】
その人は、〈よき声〉を持っていて、いつも低い位置から静かに語りだす。声には響きと深みがあり、受けとる側の深い部分にまで達した。めったにない浸透力を持った声だ。
語りだす前には小さな間があって、内容よりも、むしろその間のほうを、なぜかわたしはよく覚えている。
一般の音楽会でもそんなことがある。最初の音が鳴る、その手前には、気高い無音の沈黙があり、それを聴衆が一瞬にして深く共有すると、音はそこを、乗り越えて出る。そして闇のなかを突破し…
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・日本経済新聞|『読まれてこそ詩になる』
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・『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』(光文社)
*全文が掲載されています
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