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書評

ふたとおりの恐怖がやがてひとつになる

〈書評〉東京大空襲・戦災資料センター監修 山辺昌彦・井上祐子編『東京復興写真集 1945~46 
文化社がみた焼跡からの再起』

 アメリカ軍による日本全土への空爆が激しさを増していた1944年の秋に僕は東京を逃れて祖父の家のあった山口県の岩国へ移住した。次の年の夏にはすっかり瀬戸内の子供になって陽に焼けていた6歳の僕は8月6日の朝、前夜に泊まった友人の家から自宅に向けて、ひとりで歩いていた。広島の上空で炸裂した原子爆弾の閃光をうしろから受けとめたのは、家まであと100メートルほどのところだっ…

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