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書評

「ベイト・アンド・スイッチ」

 この連載の第三回目で、バーバラ・エイレンライキの『ニッケル・アンド・ダイムド』というノン・フィクションをとりあげた。そのすぐあとに翻訳が出た。いくら働いても生活の状況は劣悪さを増していくだけという、最低賃金以下で仕事をしなければならない、いまのアメリカのワーキング・プアの実態を、著者が自分で体験してレポートした、二〇〇一年の作品だ。
 おなじ著者による二〇〇五年の作品である、『ベイト・アンド・スイッチ』を今回は紹介する。今年にペーパーバックとなり、僕はそれを半分ほど読んだところだ。題名となっているベイト・アンド・スイッ…

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