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エッセイ

現実に対処するクールネスの論理

 はっか煙草、という言葉はもう死語だろうか。地方都市のクラブやバーで、年増のホステスたちがいまでも、この言葉を使っているような気がする。アメリカのメンソール煙草が日本に入って来た頃の言葉だ。そしてそれがいつ頃だったのか、正しい見当をつけることが僕には出来ない。ずいぶん以前のことだ。メンソール煙草そのものは、いまでも現役で市販されている。
 一九六十年代のなかばから後半にかけて、アメリカの家庭雑誌にごく普通にいつも掲載されていた煙草の広告から、クールという銘柄のものを三点、選んでみた。メンソール煙草の代名詞のような銘柄だ。…

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