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評論・エッセイ

11月1日 演説

 1960年の11月に、ジョン・F・ケネディは、共和党の大統領候補であったリチャード・ニクソンを僅差で破り、アメリカの大統領になった。
 ニクソンが大統領になるかもしれないという可能性に反対していたぼくは、ケネディの勝利がたいへんにうれしかった。もしニクソンが大統領になったら、1950年が終ってもなにひとつ変わらず、変わらないどころか、よくない方向へむかっていくにちがいないという思いでいたアメリカ人の友人たちといっしょに、ケネディの当選を東京で祝ったことを、ぼくはいまでもはっきり記憶している。
 ケネディが…

底本:『すでに遥か彼方』角川文庫 1985年

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