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エッセイ

古い雑誌はタイム・マシーンだ、すてないで大事にとっておきたまえ、と誰かがどこかで言っていた

「古雑誌はタイム・マシーンだ」と、誰かがどこかで言ったのを、ふとぼくは思い出した。
 昔の雑誌をテーブルに置き、コーヒーでも飲みながらその雑誌のページをめくっていくと、たちまちその雑誌がニュース・スタンドにならんでいたころの時代へタイム・トラべルできてしまう、というのだ。
 よし、それではそのタイム・マシーンに乗ってみようと思ったぼくは、アメリカの一九五〇年代の大衆雑誌の大発掘をおこなった。
 場所は秘密だが、アメリカの一九四〇年代から七〇年代いっぱいにかけての一般大衆雑誌が大量に山のように眠…

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『自分を語るアメリカ』太田出版 1995年
『5Bの鉛筆で書いた』角川文庫 1985年所収

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