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エッセイ

近未来を書きませんか

 八月をあと十日残す、雨のような薄曇りのような日の午後、下北沢の喫茶店で二十代の編集者と会った。コーヒーと打ち合わせのひとときは気象の話から始まった。日本のとびきり暑い夏を体験しようとした彼がお盆休みに出かけた日本海側の町は、雨続きでしかも寒く、裏起毛の長袖スウェット・シャツを買い、旅館の部屋でTVを見て過ごし、東京へ帰る途中で風邪をひいた、というような話だ。僕はずっと東京にいて仕事がはかどった。
 来年からいよいよ始まるはずの、日本から夏がなくなった。という近未来の、今年がその最初の年だと思えばいい。あるいは、来年はす…

底本:『自分と自分以外──戦後60年と今』NHKブックス 2004年

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