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評論

『さようならの季節』

一九六二年一月/日活〔監督〕滝沢英輔〔出演〕浜田光夫・香月美奈子 他
『さようならの季節』は一九六二年の一月十四日に公開された、カラーで七十二分の作品だ。原作はなく、『草を刈る娘』の三木克己と才賀明のオリジナル脚本によっている。無理な省略や、あとで唐突に明かされるその間の事情などなしに、物語の展開をその時間に沿って、一定のテンポで過不足なく穏やかに描いている。その限りでは良く出来た作品だ。
 ブラジルへ移住する人たちを乗せた〈あるぜんちな丸〉という客船が、横浜を出航するまであと五日、という設定が効果を上げて…

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