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書評

戦争は、写真うつりがいい

『アメリカ海軍の戦争写真』というタイトルの写真集を、僕はいま見ている。《真珠湾から東京湾まで》と、サブ・タイトルがついている。ジャケットに使ってある写真は、バンカー・ヒルという名前のアメリカ海軍の航空母艦が、一九四五年五月十一日、九州と沖縄とのあいだの海域で日本の神風特攻隊の体当たりを受けた直後を撮影した、モノクロームのものだ。バンカー・ヒルに乗りこんでいた、海軍のカメラマンが撮影したのだそうだ。この写真の下の題字の部分は、地の色がアメリカ海軍のブルーであり、タイトルとサブ・タイトルとは、やはりアメリカ海軍のゴールドとなっている。はじ…

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』太田出版 1995年

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