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小説

後悔を同封します

事務所を辞めて絵描きに戻ろうとする主人公の決断。新しい一歩を踏み出す勇気についての物語。

20代からフリーのイラストレーターを仕事として、30歳になる1970年代には挿絵画家として名を馳せ、1974年にデザイン事務所を設立し、順風満帆の活躍を見せる高杉俊介。しかし、彼は事務所を有能な美人社員である木村恵理子に譲って、絵描きに戻ろうと考えています。彼には、離婚した元妻の小夜子や、仕事相手でもあるミステリ作家の中原美奈子といった、気になる女性もいます。事務所設立から10年、原点に戻ろうとする彼は、様々な決断をしなければなりません。その中には、後悔を認めるという作業も必要でした。新しい一歩を踏み出す勇気についての物語です。

底本:『物のかたちのバラッド』アメーバブックス 2005年5月
初出:「小説宝石」2003年10月号

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