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小説

美少女のそれから

この物語は、人生も想いも全てが詰まった一球について書かれた野球小説です。

 作家の川崎健太郎は同じく作家の北原扶美子とのトークショーのために博多に向かいます。司会の文芸評論家、白井裕美子を含め同世代の三人は、軽く打ち合わせをして、その中で川崎は、高校時代、甲子園の地区予選二回戦で負けたこと、当時のマネージャーが絶世の美少女だったことを話した川崎は、トーク終了後、そのマネージャーだった女性と再会します。彼女にボールの投げ方を教えたことを懐かしく思い出す彼は、翌日、彼女の投げるボールを受けることになります。この物語は、人生も想いも全てが詰まった一球について書かれた野球小説です。

初出・底本:『階段を駆け上がる 片岡義男短編小説集』左右社 二〇一〇年

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